映画(後半)

もう1本映画を見ました。

"Singin’ in the rain"

昔々、故郷の映画館で見ましたが、もう一度見たくなりまして。

時代が無声映画からトーキーに移りゆくころ、スターを目指す無名の女性に既に大スターの主人公がちょっかいだして、それが無声映画時代にペア組んでた看板女優に疎まれるという壁を越え、女性と主人公が新たなペアのスターになってハッピーエンド、という、ストーリーはアメリカ映画の定番的構成で話の厚みとしてはぺらっぺら。

……と昔まだ夢があった時私なら毒づいたでしょう。
けど、長いこと夢ほっぼらかしとくと、楽しそうに歌って踊るだけのシーンでも見入ってしまう。
で、泣いてまして。
普通、泣くとこじゃないんですけど。

今年の誕生日に友達が連れて行ってくれたとこでやってたショー、思いっきりインパクトあって、。でも、舞台というものを久しぶりに見て、やっぱり舞台って素敵と思ったら泣けてきて。

それと似てた。
こういう泣き方、もうこの先したくないなぁ。
だからこそ、前半の映画の主人公みたいに私はならないぞ、と。

……でも、あの映画でほんとにすばらしいのは、主人公の相棒役やった俳優さんではないかと。少なくとも、アクロバティックな部分とリズムのセンスは主人公の方より上、とは思いました。

今更そんなとこ拘るか?

映画(前半)

先日、仕事で出張となりました。

バレエシューズを持っていきました。かさばるものでなし。
まあ本業のことはともかく、夜、ビジネスホテルの部屋で、バレエシューズ履いて過ごしました。たまにそのままストレッチとか、プリエとかしてました。
日の出ているうちは本業べったりですが、夜は時間を持て余し、うだうだと。
で、映画も見ました。
私、映画ファンではないですが、ビジネスホテルのテレビの有料サービスに、昔の映画のリストがあったので。

"It’s A Wonderful Life" 
随分古いですが、有名な映画なのでご存知の方もいらっしゃいましょう。
自分の夢を諦めて家族や街のみんなに人生を尽くした男が、あるクリスマスの日に窮地に陥るも、
最後はそれまで主人公が助けてきた街のみんなが、彼を助けてくれてハッピーエンド、というお話。

ただ、私は、
主人公が大学進学を諦めて継いだ家業を、弟の大学卒業とともに彼に譲って、自分はいよいよ自由になろうとしたその矢先、
弟が結婚相手を連れてきて、結婚相手の親の元で働くことを知り、自分の自由がなくなったと思った時の主人公の落胆、とか。
昔の知り合いが、大都会で一旗上げてお大尽になって主人公の街に戻り、
自慢気に話すのを主人公が見送った後に、自分の境遇と照らし合わせて込み上げた怒り、とか。
クリスマスの日、共同経営のおじさんが大金を失って、支払いに窮した際、
主人公が悔しさのあまり錯乱し、おじさんや家族への対応がとてもトゲトゲしかったり、とか。
見ててなんか身につまされるシーンが結構ありました(やな奴だな、俺)。

そして、このハッピーエンドの後、
主人公はおそらく愛妻や家族や街のみんなとともに、幸せな暮らしをしていくことになるのでしょうが、
それはそれとして彼は、果たして死ぬまでに若い頃の夢だった海外への見聞とかを深めたりとかできるのだろうか、
それをふと思いました。
果たして主人公が何歳でどのように死んだのか、
この映画のラスト以降のことは、映画の中では一切触れられておらず、
それは各人の逞しい妄想に委ねられるところですが、
そうなると私は主人公の彼の忌の際に、つい尋ねてみたくなりました。
"Is It A Wonderful Life ?"
一体彼はどんな死に様だったのか。この質問を映画の題名にして脚本書いてみようかな。
(「続編」はこけたら痛いぞ。)

ですが、
"Is It A Wonderful Life ?"
その質問は、今の私自身にするべきもの。都合良く誤魔化してすり替えて私何してんだか。

(長くなったんでこの続きは次回に。)

幸運

体験レッスンで少し元気になった私ですが、相変わらずうだうだネットサーフィンしてました。
バレエのレッスン着がなかったからです。
じゃ、どーゆーかっこで体験レッスンしたんよ、というと、
Tシャツと普通の下着に普通のタイツ履いて、その上から普通の半ズボン。
なのでバレエ用品の通販のページを漁ってました。
その中で、ジャズスニーカーというものがあることを知りました。

…ソールに土踏まずがない。こんなもん、昭和の時代には見たことなかったぞ。
目にした瞬間、反射的に欲しいと思いました。
これだと普段でも足の甲が伸ばせる。外でも履きたい。だから、布や革でないソールの靴が欲しい。
でも、ちょっと高いなあ。そう思いました。

近くに売ってるお店があったので、行ってみました。
履かせてもらいましたが、イメージどおり。履いててきもちいい。
普段履いてる靴が、全部足の外側がすり減るという、典型的なガニ股O脚がこれで直せるかも。
しかも普段の靴は履いてて疲れるんだけど、これは時々爪先立ちすればいい。
惜しいのは、人工皮革の部分が意外に安っぽく見えたこと。
これだったら布のほうがいいかな、と。

そのついでに、先日、バレエシューズを買った店が近かったので、足を伸ばしてみました。
夏のバーゲンとか言ってたので。暑いので、スパッツみたいなのがないかな、と。
最近は男性ダンサーが増えたとはいえ、バレエショップの男性コーナーはやっぱ隅っこで、アイテムも少ないです。
しかも痩せてる自分は、今まで身体にあった既製服というのにめぐりあったことが殆どない。
試着の結果、ジュニア用のスパッツが一番しっくりくるなんて…。

これで股間もジュニアサイズだったら、私はジゼルがアルブレヒトの身分を知った瞬間の何倍ものショックで息絶えてしまうに違いない・・・。でも、もし・・・。

こんなところで死んでしまうわけにもいかなかったので、試着を半強制的に終了させて店内をうろうろしてると、そこにダンススニーカーがありました。
見てると店の人が寄ってきて、「これ、今、定価の4割。サイズあえば相当お得。どう?」早いとこ売りさばきたかったみたい。
さっきの店のとは違って、人工皮革がない。
ジャストサイズはなかったけど、1足買いました。しかも、ネットで見たどこよりも安い。
その店のネットショップではそんな価格で出してなかったので、すげーありがたく感じました。

…再び巡り来る私のダンス・ライフ(なんじゃそりゃ?)にとって幸先の良いスタート!

P.S.お店のスタッフさん、次回も同じ値段でスニーカー売ってほしいのですが、なんか見返りに広告とかしたりリンク貼ったほうがいいでしょうか???

体験

バレエシューズを買った翌日。
仕事がありませんでした。じっとしてました。シューズは家ではいたままでした。
時間だけありました。普段なら死骸のように何もしないでただぼおっと過ごすところです。
でも昨日のことを思い出し、突き動かされるようにバレエ教室に行きました。
受付で「シューズ買ってきました。これで体験レッスン受けられます?」
というわけで、念願の体験レッスンとなりました。

…とは言え、後半のパなんか、右と左、上と下がばらばらで我ながら何してるんだろうと。やせすぎのおやぢだけに動きがめちゃくちゃだということは、一緒にいた生徒さんにとって、これはもう視覚の暴力だったかな。
まあ、生徒さんの中に幸運にも男の人がもうひとりいて。イケメンのおにーさん。少なからず演ってる人だという雰囲気と身のこなし。そうそう、みんな、このおにーさんみてね、と。

レッスンのあと、先生に聞いてみました。
「ほんと久しぶりにレッスンしたんで、後半ぜんぜんついてけなかったと思うんです。でも、昨日見学した超ビギナークラスだと、自分はもうひとつ上のレベルでいけるかな、それに、ここまで超ビギナーでなくても、と思ったんです。先生から見てどうでした?やっぱ、暴挙でした?」
「でも、超ビギナーのクラスじゃ、バーを離れることあんまりないし、バレエ全く知らないわけでもないみたいだから、動きたいんならこのクラスでもいいんじゃない?」
「ありがとうございます。レッスンなんて約四半世紀振りだったんでどうかとも心配でした。なんせ、四半世紀っつーと、先生が生まれる前の話かな、と。」
「(含み笑いで)…そうかもしれませんね。」

洒落の効いたオチ返してくれる先生でよかった。
で、即入会した。8月中なら入会金無料で、レッスン料が意外に安いというのにも引かれたが、先生のユルさにも惹かれたんかなぁ、と。

・・・でも、そのバレエ教室、9月になっても入会金無料でした。
その気になったら入会してあげて。

購入

会社帰りの格好のままではさすがに体験レッスンを受けられず、

私「最低、何が要るんですか?」

スタッフのおねーさん「…せめてバレエシューズくらいは…」

私「他にタイツとかサポーターとか必須?」

横で聞いてた生徒さんらしいおねーさん「そこまでは無理にいらない。そこまでここ、厳しくないから、心配ないよ。」

そうかー、と教室を出て、そうだ、この近くにバレエショップあったはず。

ということで、約10分後、とあるバレエショップ。

私「シューズとかあります?」ということで出してもらったバレエシューズ。

あれ、これ、底が先と踵の裏しかない。土踏まずは?

昔、こんなのなかったよ。先から踵まで1枚だったけど。

でも、試し履きしたら、すげーいい感じ。足の甲、伸びそう。

私「これ、すげーいい感じです」

店のおねーさん「ありがとうございます。うちの定番です。」

思わず買ってしまった。まだ、いつ体験レッスンするか決めていないのに。

その夜、家でそのシューズ履いて過ごしました。

結構嬉しかったので。

見学

先月のことでした。世間がお盆休みの週でした。
自分は休みもとらず、淡々と会社に行ってました。まあ、それなりに仕事もあり。
ですが、週も半ばを過ぎると、出勤してる人の少ない職場にまったりとした雰囲気が濃厚になり。
だんだんそのまったり間が飽きてきました。
頃同じくして、夜、家でうだうだネットサーフィンしてました。
「シルヴィ・ギエム引退」とのニュース。
その名前がバレエの人だということだけは知ってました。
で、なんとなく、バレエ教室を探してみると、通勤途上にありました。
見学自由とのこと。行ってみたくなりました。
で、翌日、まったり間の苦しさもあり、仕事を途中でほっぽらかして、午後見学。
1時間以上観てました。

ああ、やってみたい。

実は四半世紀以上前、ほんの少しだけ、自分はバレエをやったことがありました。
仕事の関係とか自分に勇気がないとかで断念しましたけど。

体験レッスンも受け付けてたので、じゃ、すぐ、この格好でいいから、と言いました。
ですがさすがに、会社帰りです的な、普通のシャツにスラックス、靴下。
教室側も、ちょっとそれでは…と。

でも、やってみたい。あたしゃかまわない。

とは思いました。